起業をサラリーマン感覚でやってはいけない3つの理由
起業をサラリーマン感覚でやってはいけません。
起業をする時は脱サラする方が多いと思うのですが、起業自体はもちろん悪いことではありません。ですが注意しないとならない点があります。
それは、サラリーマンであったことを忘れるということです。
脱サラして起業をする目的はなんでしょうか。
- 好きな仕事をしたい
- 給料に不満
- 人間関係に不満
大方このような理由が多いのではないでしょうか。
どの理由も起業をする理由としてもっともな理由に感じますが、気を付けなければ脱サラして起業して失敗します。
本日は、起業をサラリーマン感覚でやってはいけない3つの理由についてお伝えします。
目次
好きな仕事をしたくて脱サラ起業
好きな仕事で成功するとは限らない
好きな仕事をしたいから脱サラするという事が、決して悪い事ではありません。1度きりの人生ですから、好きな仕事をして生活していくことは大切なことですし、私もそうした1人です。
ですが、好きな仕事をするから成功するとは限りません。
冷静に考えたら当然のことです。よくある例がラーメン屋さんです。ラーメン好きが高じて店を出してみたが、1年持たずに閉店。残ったのは借金だけ…というのは珍しくない話です。
では、どうしてラーメン屋で起業して失敗したのでしょうか。
もちろん、いくつか理由はある事ですが大きな理由として、自分の考えと世間の考えや求めるものが合っていないからという点が大きいです。
ラーメン屋に限らず飲食店でよくあるのが、自分は美味しいと思っていても、顧客からするとそうでもないという場合です。
これが世間とのズレです。または、その地域の味に合っていない、競合よりも劣っているということであれば、当然人は来ませんよね。
このように好きな仕事だから上手くいくとは限らないのです。
集客のやり方が分かっていない
起業して集客する時は集客ノウハウが必要になります。
サラリーマンの時は自身で営業していたり、営業してくれたりする人がいます。つまりは、会社の看板があるわけです。
ですが、起業をしたら、あなたの看板は誰も知りません。
名刺を作るからところからスタートして、店舗であれば看板を用意して、やりたいようにやれる楽しさはありますが、それらは全て集客に繋げなくてはなりません。
集客のやり方が分からないと、集客は出来ません。起業する前に、しっかり集客ノウハウを学んでおきましょう。
好きな仕事をやりたいだけで脱サラは危険
好きな仕事をやりたいだけで脱サラをするのは危険です。
まずはしっかりと戦略をたてて、集客を出来る段取りをたてておきましょう。好きな仕事をやりたいというだけで起業をしてもその後は行き詰ってしまいます。
給料に不満で脱サラ起業
給料をもらえる事への感謝
給料をもらえている事へ感謝していますか?
サラリーマンの時はもらえていることの感謝は感じにくいものです。もちろん、明らかに給料が低かったり、能力に見合っていない給料であれば不満があってもいいのですが、そうでなければ感謝をするべきです。
何故なら、今度自分が起業してスタッフなどに支払いをする立場になるからです。
もし、スタッフに
「給料安すぎだよ、社長ばっかりとってさ」
等と陰口言われていたらどう思いますか?実際は社長の取り分はそれ程ないことの方が多いのです。特に起業して間もない頃は自分の給料はほとんどとれない場合があります。それでもスタッフの支払いは当然しなくてはなりません。
これも、サラリーマンの方が陥りやすいことですが、貰っている時は給料に不満をもつのです。
これだけ働いてこんなものか、と。しかし、実際そのお金も会社のテナント料金や光熱費、経理担当者、設備など様々なところへ企業は支払いをしています。
当然サラリーマンの時はそんなことは分からないものです。
また、給料に不満があるのであれば、他社への転職か辞めることをすすめます。これを伝えると、
「それは出来ない」
という人のセリフは耳タコです。
起業したら経費は全て自分持ち
起業したら経費は全て自分持ちになります。
これまでは、会社という事務所がありました。電気も水道も時にはガスも使いたい放題です。
ですが、起業するとなると、当然これらは全て自分で支払うことになります。
コピー1枚、インク1本の事を考えるようになるのです。交通費も名刺代金も全て自己負担です。
もし、社員を抱えたら、無駄にコピーするなよと考えたりするものです。そんなセコイ事言っていたら起業なんて出来ないと思いますか?
ある程度資本金があって余裕があれば問題ありません。
ですが、起業して間もない頃は本当にお金も余裕もありません。それが本当の自力の起業だからです。
つまり、給料は不満があったとしても、このような経費は会社が負担しているということです。
給料が不満であれば起業の前に転職を考える
給料が不満であれば起業をする前に転職を考えるというのも1つの手です。
起業をしてからでは、全てが自分持ちになります。
ちなみに、起業をしてからの2006(平成18)年企業生存率は、1年後が約73%、5年後で約42%、10年後で約26%という統計結果も出ています。
ただし、この数値は経済産業省の資料に基づいているもので、製造業に限られ、従業員規模4人以上の事業所が対象の統計になっているので一概には言えない数字ではありますが、どの業態で起業をしたとしても継続出来る見込みは厳しいという指標にはなるでしょう。
人間関係に不満で脱サラ起業
人間関係の不満で起業
人間関係の不満で起業をするということもあるでしょう。あんな社長、部長、部下とやってられない!そう思って辞表を叩きつけて退社して起業。
そのようなことは珍しくはないでしょう。
しかし、人間関係での不満からする起業は結局は同じことの繰り返しになる可能性があります。
人間関係は起業してからも続く
それは、人間関係は起業してからも続く事だからです。
むしろ、起業してからの方が大変とも言えるのが人間関係です。もちろん、サラリーマン時代の人間関係の不満はとても深刻な問題です。
嫌な上司、嫌な部下と仕事をする人は多いでしょう。
ですが、起業して人を雇用すれば結局は同じことです。それは、使えない社員、使えないスタッフと考えが変わるだけだからです。
しかも、今度はお金をもらう側ではなく、与える側になるわけです。お金を払って仕事をしてくれない社員や文句ばかりのスタッフがいたら、あなたは不満になります。
人間関係の不満は解消が難しい課題
結局のところ、サラリーマンであるにしろ、起業をするにしろ完全に1人で仕事をしない限り人間関係の不満というのはつきまとう問題です。
経営者はほぼ全員言うでしょう。一番難しい問題は「人」なのです。
ですが、完全に全て1人で仕事を出来るかというと現実問題ほぼ無理でしょう。
もちろん、1人でお店をやっている人や1人で事業をやっている人はいますが、全体の何%でしょうか。私も外部委託とはいえ、スタッフという形で関わっています。
優秀なスタッフもいればそうでないスタッフは必ずいます。
ですが、長い時間をかけて信頼を築き、お互いの関係を強くするしか方法はないのです。
それは、サラリーマンも起業も変わらないことなのです。
まとめ
本日は、起業をサラリーマン感覚でやってはいけない3つの理由をお伝えしました。
起業をするのはエネルギーが必要です。それはつまり情熱とも言い換えられますが、最初から全てうまくいきません。それが自力の起業であればなおさらです。
脱サラして起業をする前に、今の状況が本当にどうなのか冷静に考えてみましょう。
そして、起業をしても辛いことに変わりはありません。いや、もっと辛い現実が待ち受けています。それを乗り越えて初めて、起業をして良かったと思えるのです。
安易な起業セールスにはのらないように注意してください。
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