起業コンサルが教えるカフェ起業成功の方法と全知識
目次
カフェと喫茶店の違い
営業許可によって異なる業態
こんにちは!起業コンサルの牧野です。
本日は、カフェで起業を考えているあなたへ
カフェの知識と起業の方法をお伝えしたい。
カフェは独立願望の強いOLさんや、
会社を定年退職された方が開きたいお店ナンバーワンとも言われている。
しかし、実際カフェ起業して上手くいくかどうかは別問題である。
本気でカフェ起業を考えている方は
しっかりと読んでみてほしい。
さて、近年カフェは多様化しているように感じはしないだろうか。
大手チェーン店であるスターバックスを始め
ドトールやタリーズ等、社会人はもちろん
学生でも利用する時代となっている。
さて、あなたはカフェというと、
どのようなお店を思い浮かべるだろうか。
このように人によっていくつもイメージは出てくるだろう。
夜景の見えるカフェ等シチュエーションに拘るカフェもある。
ところで、カフェと喫茶店の違いはご存知だろうか。
喫茶店というと、昭和のレトロなお店のイメージで
カフェというと、近年台等してきたいわゆるオシャレなお店を
イメージしないだろうか。
世間的に言うと、それが正解かもしれない。
だが、実態は大きく異なる。
カフェと喫茶店の違いはズバリ
「営業許可の違い」
なのである。
「食品衛生法施行令」に書かれているが
食品営業許可を申請する際に、飲食店営業許可を取っている店が「カフェ」、
喫茶店営業許可を取っている店が「喫茶店」となる。
この違いを分かりやすく言うと
喫茶店営業許可では、アルコールの提供や、単純な加熱以外の調理全般ができない。
反対に飲食店営業許可では、アルコールの提供や料理の提供等が可能となる。
つまり、
喫茶店は軽食とコーヒーやドリンク、ノンアルコール飲料の提供のみ可能。
カフェはご飯やアルコール飲料の提供が可能ということになる。
カフェ営業許可でも喫茶店という店名
喫茶店の営業許可では、カレーやハンバーグ等といった
ご飯系の提供はできないが、喫茶〇〇というようなお店も存在する。
だがこれは、経営者がそう名付けただけであって、
実際は飲食店営業許可申請をしているというケースとなる。
つまり、喫茶店という名前がお店の名称として付いていたとしても
法的な営業形態とは関係がないのだ。
反対にに、お店にカフェという名前が付いていたとしても、
喫茶店営業だけで開業している場合には、アルコール以外の飲料と、
茶菓だけで営業をしなければならない。
店名に「喫茶店」がつくからといって喫茶店営業の形態を
とらなければいけないわけでもなく、
また、「カフェ」という名前がつくからといって、
飲食店営業の形態をとる必要はないという事になる。
飲食店営業許可と喫茶店営業許可申請
自分が取得する「営業許可」の種類を決めたら、まずは保健所に相談となる。
基本的に各市町の食品衛生を担当しているのは、保健所の公衆衛生担当課になる。
保健所は市町の人口ごとに管轄が分かれている。
店を開きたい町の人口が50万人以上→その町に保健所がある
店を開きたい町の人口が50万人以下→近隣の市町に、県の保健所がある
出店する地域で該当する保健所へまずは相談してみよう。
飲食店営業許可と喫茶店営業許可の申請
業許可に必要なもの
営業許可をとるには、
保健所等の許可を得る必要がある。
その為に必要な事を簡潔に説明していく。
1、施設ごとに専任の食品衛生責任者を設置
飲食店で「食品衛生責任者」というプレートを目にした
ことはないだろうか。
それが、この食品衛生責任者というものになる。
これは、講習会等を受講する必要がある。
また、以下の資格等を所持している場合
受講が免除される。
・栄養士
・調理師
・製菓衛生師
・と畜場法に規定する衛生管理責任者
・と畜場法に規定する作業衛生責任者
・食鳥処理衛生管理者
・船舶料理士
・食品衛生管理者、もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
詳細は管轄の保健所に問い合わせて欲しい。
2、設備基準を満たす
設備基準とは
場所、建物、区画、面積、ねずみや昆虫の防除、
排水や便所、設備など多岐に渡る。
詳細は管轄の保健所に問い合わせて欲しい。
3、水質検査成績書
貯水槽や井戸水を利用する場合には、「水質検査成績書」を提出する必要がある。
ビルのフロアを借りて営業する場合に必要になることが多い。
ビルのオーナーが検査を済ませているはずなので、確認してみよう。
カフェの現状とは
カフェは減少傾向にある
一般社団法人全日本コーヒー協会の統計データによると、
喫茶店の全盛期はバブル景気にまっしぐらの1981年(昭和56年)。
全国に15万4,630店あった喫茶店、カフェが
バブル崩壊後は店舗数が減少をたどり、
2016年は6万7,198店と、ピーク時からなんと半数以上の56.5%減少した。
とは言え、コンビニが5万5,000店と考えると
喫茶店、カフェはいかに多いかという事が分かる。
減少背景には何が原因となっているかお分かりだろうか。
実は、こうした時代背景や、時代の流れを上手く感じ取らないと
経営というのは難しい。
例えば、実際どんなにいい商品やサービスでも時代にそぐわなければ低迷となるし、
反対に時代に乗って思わぬ大ヒットとなる事もある。
昨今のブームでは、パンケーキやカキ氷もその1つだと言える。
このように、時代に乗る事でヒットさせる、あるいは
ヒットする事はあるが、それでは商売の本質にたどり着けない。
あなたは、時代に合わせて起業をしなくてはいずれ失敗する確立が高い。
さて、本題のカフェの背景を見ていこう。
どんなカフェが減少しているのか
カフェが減少していると聞いて、あなたはピンと来るだろうか。
正直私には来ない。
実際東京都内を中心に大手チェーン店カフェが増えている実感があるし、
コーヒーも時代の多様化によりオシャレな新店等も続々オープンしている感じはしないだろうか。
地方にも、大手チェーン店を始め、
小さなお店ながら個人経営の方が始めている印象もある。
個人的にもコーヒーを飲む人は増えたのではないだろうか。
こうした状況を見ていると、現象どころか増加しているのではないかと感じてしまう。
だが、実際は減少している。
それは、いわゆる「昭和時代の喫茶店」が
減少しているという事になる。
昭和喫茶が減少した原因
全ての昭和喫茶店(昭和時代に開店した喫茶店)
が閉店しているという事ではもちろんない。
都内に私の好きな昭和時代の雰囲気を残しながらも
現代風にアレンジしたご飯の美味しいカフェはある。
単純に、時代の流れについていけなかったという
バブル時代の経営者にありがちな原因もあるが
それだけではない。
私が考える原因は以下の3つである。
1、外資系大手チェーン店という黒船
もともと喫茶店は体力の乏しい小規模経営が多い。
いわゆる、個人経営のマスターというイメージがあるだろう。
だが、1991年(平成3年)バブル崩壊に伴い
相次いで閉店する喫茶店が増加。
さらに、そこに追い討ちをかけるかのように
大手コーヒーチェーンの黒船が来襲してくる。
バブル崩壊から5年後となる
1996年(平成8年)8月2日。
東京都銀座に、スターバックスが
北米地区以外では初めてとなる日本1号店を出店。
チェーン店ながらも洗練された店内、おしゃれなメニュー品目、
欧風のオープンテラスの併設などから大きな人気を呼んだ。
そして、今日でも日本のカフェと言えば
スターバックスをイメージする人が多い事が
その人気と成功を物語っている。
2、カフェの禁煙と喫煙
昭和時代は、たばこがいたるところで吸えていた。
喫茶店は煙でモクモクしていて
それが誰も疑問には思わなかった。
平成以降生まれの方には信じ難いかもしれないが、
昔は飛行機や新幹線やにも灰皿があったのだ。
日本の航空会社である全日空と日本航空の全面禁煙化が完了したのは1999年(平成11年)の4月。
そこから、2003年(平成15年)に施行された健康増進法等により喫煙場所、
喫煙者は減少している。
原則禁煙を目指し健康増進法改正案の提出が見込まれるなど政府、
民間ともに禁煙に向けて動いていることから、「煙草の吸える喫茶店」は
肩身の狭い方へと追いやられていく。
実際、禁煙席を望む声は現在多く、カフェに入れば
席の割合等を考えても世間の煙草嫌いが増えている事が伺える。
こうした背景により、客足が遠のき廃業へと追い込まれた喫茶店も多い。
だが、私はここに意義を唱えたい事がある。
詳しくは後術するが、確かに禁煙を望む声は高まっていったが
だからと言って、喫煙出来る喫茶店が衰退する理由にはならない。
つまり、それは経営者の手腕ということになるからだ。
3、ハンバーガーチェーンとコンビニのイートイン
2007年(平成20年)より、マクドナルドがコーヒーを販売。
100円という低価格もあり、学生から中高年まで
幅広い層に支持されるようになる。
そして、2013年にはセブン-イレブン・ジャパンが「セブンカフェ」をスタートすると、
瞬く間にコンビニ各社が追いかけ、これまでのコンビニでは缶コーヒーというイメージを
一新させ、本格的なコーヒーはドライブにも最適となった。
さらに近年、イートインスペースの広がりで
コーヒーやお弁当をその場で買って食べられるコンビにも充実。
イートインでは電源のある場所も多く
実際私も何度か助けられた記憶がある。
このように、コーヒー、カフェというものは
身近になっている反面、従来あった喫茶店は
廃業へと追い込まれているという背景がある。
カフェ起業で成功する為に
カフェ起業の失敗する原因とは
喫茶店が廃業に追い込まれている実態は
お分かり頂けただろうか。
その一方で新カフェとして続々とオープンしている。
だが、オープンしても1年続くカフェは
半数、3年が経過して継続出来るカフェは
10%を切っているというデータもある。
つまり、3年以内でほとんどのカフェが廃業と考えたら
やはり減少傾向と言わざるを得ないだろう。
では、何故これほどまでに続かないのか。
1つ1つ原因を分析していこう。
原因1.コンセプトがない
コンセプトとは、概念、基本的な観点、考え方となる。
つまり、そのお店の強みである。
あなたが開業するカフェはどんな強みがあるだろうか?
等、あなたがどのような想いでどのようなカフェで
世の中に貢献したいかによっても異なってくるだろう。
その中で、メインの強みとも言える強みを
作り出さなくてはならない。
コーヒー豆に拘るのであれば
世界で最高峰の豆から挽いたコーヒー等が考えられるだろう。
その金額が1杯1,000円を超えてもいいのだ。
もちろん、それだけではダメだが
メニューの1つとしてあっても
少なからず注文する顧客は現れる。
あるいは、たくさんの種類から選べても楽しい。
このように、あなたの信念とも言える
お店のコンセプトを打ち出す事が重要となる。
美味しいコーヒーありますでは
誰も来なくて当然である。
外食なのだから、不味いのは論外であり
美味しくて当たり前だからだ。
つまり、長く継続出来ないお店は
特徴もなく、拘りもない為継続出来ないのある。
原因2.カフェの拘りが強すぎる
これは、先程の話と逆説的になるが
実際このパターンで潰れるお店は多い。
それは、店主の拘りが強すぎて
顧客のニーズにマッチしていない
という事が主な理由としてあげられる。
例えば、あなたの作るホットサンドが
美味しいと思っているとする。
それをお店の目玉として掲げたが
ほとんど売れる事はなかった。
そうだとすれば、あなたの作るホットサンドが
顧客のニーズに合っていなかった事になる。
顧客のニーズは色々ある。
店のコンセプトによっても異なる。
例えば、金額重視の顧客もいれば
味を重視する顧客もいる。
無添加などの安全性を求める顧客もいるだろう。
そこで、あなたは添加物等を無添加とした
体にも良いホットサンドを提供しようとしたとする。
当然金額も上がる。
つまり、顧客単価も上げられるので
お店にとっては良い事のように感じられるが
肝心の味が美味しくない。
これでは、顧客は離れてしまう。
無添加だから美味しくなくていい理由には
ならないからだ。
美味しくなくてお金を取られては
また頼もうと思う顧客はほとんどいないだろう。
つまり、自分の食の安全性というエゴが強すぎて
顧客のニーズに応えていないという事になる。
もし、無添加で味がどこにもない位美味しければ
それを求めて遠方からでも訪れる顧客はいるだろう。
自分の拘りが必ずしも売れるとは限らない。
原因3.大きくスタートする
起業をすると、大きくスタートしてしまいがちだ。
正確に言うと、たくさんの人に喜んでもらいたい、
売上を上げたいという気持ちから
大きくスタートしてしまうと言った方がいいだろう。
確かにその気持ちは大事であるが
最初から期待はしない方がいい。
例えば、たくさん集客したい、
世間に喜んでもらえると思って広いお店づくり
をしでも、最初から中々集客は難しい。
そして、もちろん経営は集客だけではなく
その他たくさんの業務がある。
その1つ1つに必ず失敗や改善は出てくるから
最初から大きくするとその点もネックとなっていくだろう。
だから、まずは店舗を小さくして
自分のカフェがどのようになっていくか
自分自身観察するとよい。
カフェ起業はは小さくスタートしよう。
カフェの開業資金とお金について
カフェの顧客単価と回転数
カフェで1杯500円のコーヒーを飲む。
500円で1時間を過ごして頂くとすると
10人で5,000円
100人で50,000円
単純計算するとこのようになる。
もちろん、全員がコーヒー1杯という事も少ないので
平均客単価を1,000円としたとする。
その場合、10人で100,000円。
100人で、1,000,000円という事になる。
もう少し詳しく見ていこう。
仮に20席のお店に、1日40人のお客様が来店したとすると、
平均的な客単価を1,000円とした場合、1日の売り上げは40,000円。
1週間に1日~2日店休日をもうけて1ヶ月のうち24日稼働したとすると、
1ヶ月の売上は約96万円という計算となる。
カフェ経営者の収入
1ヶ月96万円の売上だとした場合
そこから今度は経費(支出)を算出していく必要がある。
・テナント代金:150,000円
・人件費:150,000円(1名)
・材料費:150,000円
・水道光熱費:100,000円
・その他雑費:50,000円
合計60万円
以上を売上から経費を差し引くと36万円。
この場合、あなたの収入は36万円となるが
決して大きい収入とも言えないだろう。
それでも、あなたはカフェで起業したいだろうか。
そして、これはある程度軌道に乗って繁盛している場合になる。
最初から、上手くいくという事はまずないと思った方がいい。
お店を開店すれば、お客さんが来るという思い込みは危険だ。
もちろん、しっかりとお客様に喜ばれるサービスを提供し続けていけば
客足も増えていき、大きな収益となる可能性ももちろんある。
しっかりとお客様に喜ばれる商売をして欲しい。
カフェの店舗面積
合わせて重要になってくるのが店舗の広さと客席数の関係である。
座席数は厨房の面積比率によって決まる。
一般的にカフェの厨房面積比率は20%とされている。
つまり、厨房の広さの5倍がホール面積となる。
そして坪あたりの客席数はゆったりした店舗で1坪あたり1.5席、普通で2席、
少し詰めた座席にすると2.5席とされているので、
店舗の広さから座席数を割り出すと良い。
座席数が20のカフェを開店する場合、概算ではあるが
ゆったりしたお店の場合は16坪、普通の広さで13坪、
詰めた場合は10坪が必要ということになる。
あなたとスタッフ1名で個人営業のカフェを
オープンするとする。
その場合は座席数は20が妥当だろう。
普通の広さとして、13坪
キッチンと合わせると約16坪必要となる。
カフェを成功させるコツは
まずは小さなお店からスタートすることだ。
最初から大きなお店で始めても
集客が出来なければ閑古鳥が鳴くだけとなってしまう。
まずは小さくスタートして
しっかりとお店を回していこう。
カフェの開業資金
続いてカフェの開業資金を見ていこう。
地域によって、テナント料金や人件費、
内装によって費用ももちろん異なる為
一概には言えないが、最低300万円は見ておきたいところだ。
内訳は以下の通りである。
テナント初期費用 | 90万円(月15万円の場合) |
人件費 | 15万円 |
内装費 | 100万円 |
設備費 | 50万円 |
食器類 | 10万円 |
看板・広告費 | 20万円 |
その他備品 | 10万円 |
食品衛生責任者 | 1万円 |
営業許可証 | 2万円 |
合計 | 298万円 |
ここに、さらにホームページ等も考えると
300万円以上はやはり必要である。
物件は居抜き等して、極力費用の安いようにするとよい。
間違っても最初からスケルトンの物件で
1から自分の理想のカフェにしようとしないで欲しい。
起業当初は失敗の連続である。
こればかりは、実際にやってみないと分からない事や
落とし穴がたくさんある。
だから、最初は初期費用も含めて小さくして
商売のコツを掴んだら拡大していく方がいい。
軌道に乗ってから、移転やリニューアルする方が
ずっと合理的だからだ。
繰り返すが、スタートは小さくして欲しい。
カフェ起業で成功する為に
他には無い強みを考える
カフェに限らずだが、起業して成功するためには
他には無い強みを作る必要がある。
あなたのカフェでしか体験出来ない事
それは、美味しいコーヒーかもしれないし
美味しいご飯かもしれない。
あるいは、空間、スタッフの笑顔という事もある。
お客様にとって
「ここのカフェでなければいけない理由」
を作る必要がある。
あなただけのカフェの強みを考えて欲しい。
禁煙と喫煙
以前あるテレビで、閑古鳥が鳴いている喫茶店を
どのようにして集客するかという企画をやっていた。
アドバイスしていたのは、ある人気タレントだったが
そのアドバイスが私からしたら的外れであった。
その喫茶店は、元々オーナーもヘビースモーカーで
顧客も喫煙者が多かった。
だが、時代の流れとしては、禁煙者が圧倒的に多くなり
お店の一部を禁煙にした。
そうすると、既存の顧客が離れていき、
結果、喫煙者も禁煙車も集客が困難となった。
そこで、そのタレントのアドバイスは
「全席禁煙にして、今の時代の合わせたお店にしましょう!」
であった。
私はこれを聞いて、失敗する集客例だと思った。
私がアドバイスをするのであれば、むしろ逆で
全席喫煙席にして、喫煙者しか入れないような喫茶店
にするべきだとアドバイスするだろう。
何故なら、喫煙者は肩身の狭い思いをしている。
タバコのポイ捨ては論外だが
街中で吸っていれば白い目で見られ
都内では罰金である。
確かに喫煙者のマナーが悪い点もあるし
擁護するつもりもないが、喫煙者が
気軽にタバコを吸える場所は激減している。
喫煙者も一昔前より少なくなったとはいえ
一定数間違いなくいるのだ。
もし、街中に気軽にバンバンタバコの吸える喫茶店があれば
喫煙者は喜んでいくだろう。
昔の喫茶店の姿とも言える。
そして、そこの喫茶店では
日本中、いや世界中からもタバコを揃えていて、
海外のタバコも吸えるような場所なら
タバコ好きにはたまらない喫茶店となるだろう。
10人中9人が禁煙車でも1人は喫煙者がいたとしたら
その1人にとっては常連にしたいカフェとなるだろう。
そして、タバコを売ることでカフェの利益にもなる。
時代の流れに乗るのは大事だが
全ての人が歓迎している訳ではない。
他のカフェがやらないからこそ
喫煙者オーナーのカフェは思う存分
喫煙カフェにして欲しい。
禁煙車は来なくてもいいのだ。
自分の店を気に入ってくれる
喫煙者をいかにもてなすか考えて欲しい。
充電の出来るカフェ
スマートフォン、ノートPC等の普及により
充電出来るカフェが重宝する機会が増えている。
それが証拠に、スターバックスやドトール
タリーズ等大手チェーン店カフェでは
充電が出来る席の設置を進めてきている。
さらに、コンビニのイートインでも
充電が出来る時代となってきている。
充電をしたいという欲求は
今の時代のトレンドだと言える。
特に、現代ではスマートフォンやPCで
外出先でも仕事をしたり、あるいは趣味のゲームに
興じる人が増えているからである。
これはカフェや喫茶店にとって必須とは言えないが
充電に寛容的なカフェ、あるいは充電席が充実しているカフェ
を求めている顧客も一定数いる。
以前、あるファミリーレストランで
電源利用をお願いしたが断られてしまった。
電源目当てで来た訳ではないが
私がオーナーであれば、快く許可するだろう。
逆に、反対する理由を教えて欲しい。
莫大な電気代がかかるわけでもなく
それで顧客満足度が上がるのであれば
「どうぞお使いください」
と言えばいいではないかと思ってしまう。
ファミリーレストランはチェーン店なので
本部の意向や1ケ所やると全店やらないといけない
等という事もあるかもしれないが、それが何か問題あるのだろうか。
全席コンセントを付ける訳でもなく、全席中1、2箇所しかないであろう
電源にたまたま近く座っただけなのだ。
私がPCで仕事をしている事もあるが
このような顧客もいるので、是非電源には寛容にして欲しい。
逆に言えば、私はあそこでなら充電が出来るという店が
頭に入っている。
地方など見知らぬ土地に行く時は
充電出来るカフェをネット検索する事もある。
このように、電源を求めて来る顧客もいるので
可能な限り電源を増やしたり、許可したり
して欲しいと思う。
こちらからは聞きづらいという人もいるので
私がカフェのオーナーであれば各席に
「電源利用ご希望の方は、お気軽にお申付ください」
「スマホの充電致します。充電コード揃えております」
というような伝え方をするだろう。
充電が無い時の充電出来るカフェは本当に助かるものである。
ご飯が美味しい
私は食べることが好きだ。
だが、だいたいの人もそうだろう。
一時期、カフェご飯にはまった時期がある。
都内にいると、ご飯が残念なお店が多い。
だが、意外と言ったら失礼だが
カフェご飯の方が、その辺の洋食レストランより
美味しいという事も多々あったのだ。
そして、カフェだけあって
ランチセットは美味しいコーヒーも付く。
金額も1,000円程となるから
私は色々なお店を利用していた。
ご飯を出すにはカフェの許可申請が必要だが
カフェのご飯が美味しいと集客の大きな強みとなる。
そして、カフェは女性の方が好む傾向がある。
これは店に入れば分かることだ。
ただ、大手チェーン店はビジネスマンも多いからあまり
参考にはならない。
個人店のカフェでは女性の方が多いだろう。
そして、女性が好むという事は、男性が
デートの1つとしてエスコート出来る場所でもある。
「あそこのカフェのランチ美味しいから今度行ってみないか?」
と誘えば、デートが出来る関係であればきっと喜んで行ってくれる。
さらに、女性はデザートも好きだから
デザートも美味しければ今度は女性友達と
女子会でもやってくれるかもしれない。
女性は口コミが好きだから
「あそこのランチとデザートが美味しかったよ」
となれば、今度行こうとなる確率が高い。
つまり、お店のリピーターとなる。
このように、ご飯が美味しいという事は
様々な相乗効果がある。
カフェであるから、コーヒーが美味しいのは当たり前である。
それ以上の付加価値として
ご飯が美味しいというのは集客の1つの
大きなポイントとなるだろう。
カフェの集客をする方法
ネット集客全盛の時代
今や、ネット集客の時代である。
これはカフェに限らず、他の業態でも
新規顧客を獲得するのに
ネット程強力なツールはない。
もちろん、チラシや口コミというのもある。
しかし、チラシは告知するには範囲が狭すぎるし
(広域にすると莫大な金額となる)
口コミは、先述したように、来た顧客が広めるのだ。
つまり、口コミは新規顧客の集客にはならない。
とある経営コンサルタントは
「口コミで集客しましょう」
という的外れな事を言っていたが
元々の顧客はどうやって集めのだ?
起業した人が一番知りたいのはそこである。
いかにして新規顧客を集めるか、という事だろう。
逆に言えば集客が出来れば店は成功するし
集客出来なければ廃業を意味するからである。
カワイイ、イケメンは重要項目
店員さんがカワイイ、イケメンというのは実はとても重要である。
このように言うと、差別だと言われるかもしれないが
私は綺麗ごとは言わない。
もっと言えば、事業で成功させる為に
そんな綺麗ごとを言っている余裕はない。
女の子はモデルや女優に憧れる。
例えば化粧品のCMはかわいく、キレイなモデルや女優で演出されている。
その反対の例はおそらく無いだろう。
つまり、ビジュアルも売れる為には重要という事である。
もちろん、ビジュアルが良ければ絶対に良いという事ではなく
それが付加価値としてなるという事だ。
反対に、どんだけ美人やイケメンであっても
態度が悪かったり、そのお店の飲食が美味しくなれば
二度と来る事はないだろう。
だが、人は見た目でも魅かれる生き物である以上
利用しない手はないだろう。
あなたが顔に自信が無くても、スタッフで
美人、イケメンを雇用すればいいのだ。
その際に、時給をケチってはいけない。
私がオーナーであれば、
他店より100円、200円高く出す。
理由は簡単で、そのスタッフがいる事で
顧客が来る見込があるからである。
言い方は悪いが、店の看板になるのである。
昔の食堂では「看板娘」という言葉もあったが
それはとても理にかなっているのだ。
繰り返すが、接客は良くて当たり前である。
同じ接客レベルなら、基本的には美男美女の方が喜ばれる。
それも、重要なマーケティングの1つである。
人を顔で判断する経営者は等とあなたが考えているとしたら
それはプロではない。
私達は、顧客に満足してもらう事が重要である。
そうであるならば、より喜ばれる人材を雇用するべきである。
もし、あなたがそれでも違うと思うであれば
ある程度成功した状態で雇用の見直しをすると良い。
自分に余裕が無い状態で
他人の事を考えられるほど起業は甘くはない。
理想はその後である。
ある女性の経営者に雇用ポイントを聞いた事がある。
すると、間髪入れずにこう言われた。
「まずは顔ですよ。それも重要な商品ですから。
女の子もカワイイ人が接客したら嬉しいもんですよ。」
やはりそういうもんなのか、と再認識させられた。
ちなみにその女性はネイルサロンをやっている。
彼女自身もとても身なりには気を遣っている。
雇用の際はビジュアル重視もして欲しい。
カフェをホームページで集客する
カフェで起業しようと考えているあなたは
ホームページをつくろうと考えるだろう。
ホームページは自分でも制作は可能である。
正確に言うと、ホームページ制作ソフトなど
あらかじめテンプレートのあるものを使用して
文章等を当てはめていくというものである。
そうなると、数万円でホームページは制作出来る。
だが、待って欲しい。
ホームページは何のために制作するのか
が重要になってくる。
例えば、そのお店を調べたい人だけが分かればよかったり
とりあえずのホームページという考えであれば問題は無い。
だが、ホームページで集客をしたいと考えているのであれば
テンプレートのホームページではまず集客は出来ない。
直接相談して頂いた方には詳しく説明しているが
ホームページは制作して終わりではない。
制作1割、制作後9割である。
つまり、制作後が重要ということになってくる。
そして、集客のノウハウも集客には不可欠だ。
ホームページで集客するノウハウを持っている
Web制作会社は私の経験上ほとんどいないと言っていい。
いくつか利用した事はあるが、商談の時に上手いことを言って
結局結果が出ないという事ばかりであった。
ちなみに、私はネット集客コンサルの仕事もしているが
当時は勉強の為に業者を利用していたが
結果得られたノウハウはほとんどなかったと言っていい。
現在も、時々他の経営者と話をしていると
残念なホームページばかりを作っているところがある。
業者選びは慎重にして欲しい。
そうでないと、せっかく貯めたお金を
ドブに捨てるようなものである。
SNSでカフェ集客をする
現代ではインスタグラムを始めとして
SNSを活用している人は多い。
だが、実際集客が出来ているかと言うと
集客が出来ていない人が多いだろう。
SNSを活用してカフェも集客することは可能である。
しかし、これにもノウハウがある為、
簡単に出来るものでもない。
ただ単にインスタグラムをダラダラと続けていても意味がないのだ。
しっかりとノウハウを身につけてやって欲しい。
まとめ
カフェ起業で成功させるために
しっかりと自分のお店のコンセプトを作る
カフェや喫茶店で成功させる為には
しっかりとお店のコンセプトを作る事が必要である。
また、調べられる限り、出したいお店の地域や
物件情報を調べて欲しい。
現代はネットでマップ検索もされる時代である。
その為、路地裏でも見つかりやすい時代となった。
ネットが無い頃は、路地裏でオープンしても
見つけられにくい為路地裏よりも通り沿いに
オープンするのがセオリーだった。
しかし、現代ではむしろ路地裏の方が
隠れ家的な形で好む顧客もいる。
そして、テナント代も安い為
考え方によっては路地裏の方が有利な場合もある。
出来るだけ小さくスタートする
という事を考え、テナント代も考えてみて欲しい。
顧客のニーズに応える
顧客の見えないニーズにもしっかりと応える必要がある。
見えないニーズとは、
電源コンセントや、従業員のビジュアルという点である。
そういった顧客が無意識で求めているようなニーズを
応えていくと、着実に集客は出来ていく。
現在喫茶店はより厳しさを増している。
あなたの強みや特徴となるお店をしっかりと打ち出して
顧客に喜ばれるカフェを開業して欲しい。
ますは一歩を踏み出しましょう!料金案内はコチラ
起業コンサル料金案内